前提
M75q-1 がほしい発作を収めるために性能を比較する。
筐体の排熱設計などによって引き出せる性能は大きく変わるため,理想的には本当は実機のベンチマーク同士を比較すべきであるが,人によって室温や設置条件等の条件がまちまちであるため,ぶれが大きい。特に M75q-1 では標準の AC アダプタの電流不足という大きな問題がある。そのため,数十〜数千のサンプル数から抽象化されたスコアが利用可能であるデータベースのスコアを比較する。
CPU
PassMark
Ryzen 5 3400GE の PassMark スコアは執筆時点で 8164 である。サンプル数は 73 と少ないが,45W の通常版 3400G が 9419 であることを考えると,妥当な範囲と言える。
対して Ryzen 5 3500U は 7152 となっている。もちろんスコアはある程度劣るが,注目したいのは 3400GE の TDP は 35W であるのに対して 3500U はたったの 15W であることである。それでいて比較可能なスコアを出しているとは,ワットパフォーマンスでは圧倒しているといえる。
UserBenchmark
Passmark は明快だが不正確な場合もあるのでより詳細な UserBenchmark も参照する。
残念ながら 3400GE はデータベースにないので 3400G と比較する。Average Score は 3400G の方が +41% となっており,PassMark の約 32% より幾分差は広がるが概ね近い数値と言える。
小括
4 割程度の性能差がある。なお比較可能な範囲であるものの,体感可能な差が存在する。
iGPU
UserBenchmark
Vega 11 のほうが 50% 近くスコアが高い。
もっとも,Vega 11 についてはほとんどは 3400G の結果と見られ,3400GE では幾分結果が落ちることが予想される。ただし,2400G と 2400GE の比較では,おおむね 1 割程度の性能差にとどまることを示すベンチマーク例がある。
PassMark
Vega 11 は 2115, Vega 8 は 1565 であり,約 36% スコアが異なる。これも Vega 11 はほとんどが2400G での結果とみられる。
小括
GPU も一定の性能差があるが,CPU よりは差が小さい。
結論
ますますわからなくなった。